日本には腰痛でお悩みの方が2000万人以上いると推定されています。
また、腰痛の障害罹患率は85%と報告され、多くの方が様々な形での腰痛に対するマネージメントを受けています。
第一に、腰痛の原因としてがんや感染症、内臓疾患や血行障害などの重大な疾患が潜んでいないかどうかを判断します。その後、臨床所見及びX線撮影などの画像検査を照らし合わせ、脊椎に対し器質的疾患の有無を評価します。椎間板性腰痛、腰背筋筋膜炎、椎間関節由来腰痛、仙腸関節性腰痛など、腰痛の原因を診断し、それに基づき治療を進めます。
腰痛の治療には1) 薬物療法、2) 装具療法、3) 物理療法、運動療法、4) 認知行動療法、5) ブロック療法、6) 外科手術、7) その他、が挙げられます。ぎっくり腰のような急性腰痛には治療に対する反応が早く出ることも少なくありません。しかし、発症後3カ月以上経過した慢性腰痛には複数の原因が存在し、それらが複合的に作用していると考えられます。そのため、上述の治療法も単独で有効性が認められたものはなく、各療法を組み合わせて駆使し、治療にあたることとなります。より多くの治療方法を選択できることが、より良い治療成績を得るための重要なポイントとなると考えられます。
当院では、理学療法士による運動療法をお受けいただくことが可能です。また、超音波装置やX線モニターを用いたペインクリニック的なブロック療法を安全にお受けいただけます。適応となる場合には、経皮的椎間板摘出術や椎間関節後肢内側枝切除術などの日帰り手術が可能です。骨粗しょう症の方に多くみられる圧迫骨折に対しても、骨折椎体に骨セメントを注入する椎体形成術を行っております。どうぞお気軽にご相談ください。
なお、入院や手術を要する場合には、連携病院をご紹介差し上げます。
変形性脊椎症、腰椎椎間板症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎圧迫骨折、腰椎変性すべり症、腰椎分離症など
当院では体幹トレーニングとして腸腰筋のトレーニングもお伝えしています。
腸腰筋や腹筋、背筋を強化し腰痛を予防しましょう。
腸腰筋の作用…骨盤の前傾と股関節の屈曲、僅かに外旋。
腸腰筋は股関節屈曲時に最も強く働く筋肉と言われています。
また股関節固定時に腸腰筋が強く収縮すると骨盤を前傾させる事から、姿勢を維持する重要な筋肉です。
拮抗筋(反対の作用)として、大殿筋やハムストリングは骨盤を後傾させます。
これらの筋肉はどちらかが強くなり過ぎても、骨盤の位置に前後差が生まれ、腸腰筋ばかり鍛えると骨盤が前傾になりすぎて逆に腰痛になる場合もあります。
トレーニングはバランス良く行ってください。
1セット=1回(5~10)秒 / 左右各(5)回
1セット=1回(5~10)秒
1セット 左右各(5~10)回
1セット=1回(5~10)秒を(5)回
1セット(5~10)回
1セット=1回(5~10)秒を(5)回
深く椅子に腰かけ、背中にボールを挟みお腹をへこませながらボールをつぶしていく。
(この時息をゆっくりとはきながら)
1セット( 5~10 )回
1. 膝をそろえ両足を浮かせる(お腹を意識しながら)
1セット=1回( 5~10 )秒を( 5 )回
1. ボールを挟み両足を浮かせる(お腹を意識しながら)
1セット=1回( 5~10 )秒を( 5 )回