圧迫骨折とは

圧迫骨折

骨粗鬆症になると、骨密度が低下し、もろく壊れやすい状態となります。この状態となりますと、少しの転倒や物を持ち上げる動作、場合によってはくしゃみなどの衝撃でも背骨がつぶれ、骨折した状態となります。圧迫骨折となった場合、腰や背中の鈍い痛みが継続するのが特徴です。

圧迫骨折に対する日帰り手術

当院では圧迫骨折に対する日帰り手術を行っております。この手術は,骨折した背骨にセメントを注入することにより、背骨を安定させ、痛みを取り除く手法です。欧米では早くからその徐痛効果が高く評価され、日帰り手術として積極的にとり行われています。我が国でも2011年から保険診療によりこの手術が出来るようになりました。
当院長は、米国で第一人者であるDr. Liebermanのもとで技術を学び、この手術における認定医として、またエキスパートとしてこれまで200例近い実績があり、後進の指導および技術認定にも携わってきました。

適応手術

骨粗鬆症による圧迫骨折が原因の腰背部痛

適応外

骨折後すでに長期間経過し、背骨がひどくつぶれていたり、変形している場合、化膿性脊椎炎、悪性腫瘍の転移に伴う病的骨折などの場合は、本手術の適応外となります。詳しくはご来院の上、ご相談ください。

手術方法

骨折した背骨の中にバルーンを挿入して形を整えます。その後、骨セメントを内部に注入して背骨の強度を高めます。

手術方法
術中X線写真、バルーンを背骨内部に挿入し、形状を整えます

手術方法
術後X線写真、背骨内部に骨セメントが充填されています

本院で行う手術の特徴

本院で行う手術の特徴
術後、背中に残った傷

麻酔科医の管理の下、眠っている間に手術を行います。痛みを感じることなく、安全に治療をお受けいただけます。手術は30分ほどで終わります。5ミリほどの傷が2箇所つく程度で、出血はほとんどしません。手術終了後、早ければ約1時間でコルセットを装着し、ご自分で歩くことが出来ます。特に問題がなければ、術後2時間程度でお帰りいただくことができます。

手術の効果

術後、立ち上がった瞬間に、あんなに辛かった腰痛が楽になったと多くの方が驚き、喜んでくださいます(症状回復の程度には個人差があります)。

その痛み、いつまで我慢できますか?

朝起きて身体を起こすとき、腰が痛くてとても辛い、というのが最も多く聞かれるお悩みです。その痛み、もしかしたら圧迫骨折かもしれません。痛みを我慢するためにじっとして、身動きしない状態が長く続くと足腰が衰え、寝たきりになってしまう恐れがあります。どうぞお早めにご相談ください。

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